会計ソフトからcsvデータを取ってきて、分析をする場合に欠かせないのが、ExcelのVLOOKUP関数です。
VLOOKUPの基本操作
仕事でExcelを使ううえで、一番よく使う関数がVLOOKUP関数です。
大量のデータから特定の文字に該当する数字を引っ張ってくるときに重宝します。
VLOOKUP関数は4つの要素からできています。
=VLOOKUP(検索値,検索範囲,列番号,FALSE)
※FALSEは0でも構いません。(完全に一致するという意味です)
順番に見ていきましょう。
①第一引数
検索値(最終的に入力したい値を取ってくるために手掛かりとなる値が入っているセル)
②第二引数
検索範囲(一番左の列で検索値を探す範囲)
③第三引数
列番号(第二引数で指定した範囲の一番左の列から見て何列目の値をもってくるかを指定する)
④第四引数
FALSE又は0で大丈夫です。
簡単な例示
実際に作ってみましょう。
例えばB列に商品名「A001」と入力すると自動的に単価が出るという表を作りたいとします。
完成形は下記のイメージです。
C列にVLOOKUP関数が入っています。
小計にはあらかじめ単価×数量(=C3*D3)という数式を入力してあります。
最初は「$」はないもので作った方がわかりやすいです。
絶対参照は数式をコピーする際にズレないようにするために列や行を固定するものです。
「$」については明日のブログで紹介したいと思います。
①第一引数
検索値(最終的に入力したい値を取ってくるために手掛かりとなる値が入っているセル)
今回→G3
②第二引数
検索範囲(一番左の列で検索値を探す範囲)
今回→G列からH列の範囲
③第三引数
列番号(第二引数で指定した範囲の一番左の列から見て何列目の値をもってくるかを指定する)
今回→2
④第四引数
FALSE又は0で大丈夫です。
G列に入っているA001からB003までの商品のうちB3に入力した商品(A001)に該当するものがあれば、G列からH列の範囲のうち、G列を基準として2番目の値(1,000)をC3に持ってくるという内容です。
これで商品名を入れるだけで単価が入り、数量を入れれば小計まで自動で入るようになります。
会社の経営分析に役立つ
会計ソフトは推移表や、財務報告書をcsv形式で取り出すことができます。
そのcsvデータを使って売上の推移表や、経費の推移、さらには決算予測までできてしまいます。
あらかじめフォームを作っておいてデータから科目に該当する数字を引っ張ってくるときにVLOOKUP関数を使います。
例えば、売上高の推移をみる場合に(検索値)は「売上高という科目」になります。
「科目と月ごとの金額を範囲で選択(検索範囲)」しておいて、その月の売上高が「左から何番目に来るのかを指定(列番号)」しておくとその月の売上金額が反映されます。
=B3などで指定しすることもできますが、そんな方法では時間がいくらあっても足りません。
csvのデータをコピーして貼り付けるだけで、さまざまな分析データに反映させることもできます。
知っているか知らないかでずいぶん効率よく進めることができます。
楽になることを積極的に取り入れていていくのが業務効率化のコツです。
たくさんあるExcelの関数の中で、まずはVLOOKUP関数をマスターしてしまいましょう。