前回、SUMIF関数を紹介しましたが、複数条件が一致した場合にその合計値を出してくれるSUMIF関数を紹介いたします。
SUMIFS関数とは
SUMIFS関数とは、対象の範囲から複数の条件に合致したものの合計値を出してくれる関数です。
前回のSUMIF関数は条件一つに対して合致するものの合計を出す関数でしたが、今回は「S」がついてることからわかるように複数の条件に対応しています。
=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2・・・・・)
①第一引数:合計対象範囲
合計を出す基準となる数値の範囲です。
②第二引数:条件範囲1
条件の対象となる範囲です。
③第三引数:条件2
第二引数の範囲から合致する条件を指定します。
④以下、②・③を繰り返し、複数の条件範囲と範囲を設定します。
実例
今回は、マスターデータから日付、売上種類、支払手段の3つの条件を付けて合致するものを集計表として表示する方法を試してみます。
下記の図の左にマスターデータを用意したのでこれを右にある集計表に当てはめる作業です。
マスターデータとして
①日付
②ディナーまたはランチ
③金額
④現金またはカード
この4つのデータをマスターデータとして用意しました。
②・④についてはプルダウンで入力も可能です。(データの入力規則から簡単に作れます)
H5のセルに設定する関数は4/16のランチ売上で現金でもらったものの集計を出してみます。
まず、条件に合った金額の合計額を出したいので、合計対象範囲はD:Dとなります。
〈条件1〉日付の行から4/16に該当するもの→B:B,G5
〈条件2〉ランチまたはディナーの行からランチに該当するもの→C:C,H3
〈条件3〉現金またはカードの行から現金に該当するもの→E:E,H4
これをつなぎ合わせると
=SUMIFS(D:D,B:B,G5,C;C,H3,E:E,H4)
となります。
H3にマスターデータのNo1とNo5の合計額3,000が入ります。
あとは、コピーした時にズレないように絶対参照で固定をし、コピーをしたら完成です。
今回は見やすいように、同じシート内で表を作りましたが、マスターデータと表は違うシートの方がおすすめです。
マスターデータがあればいろいろな形で分析ができる
マスターデータがあればいろいろな分析が可能です。
今回のように売上集計表も作れますし、マスターデータに人数を記載すれば客単価なども出すことができます。
他にも、1日当たりの売上件数や平均、合計も簡単に出せますし、グラフにすることができます。
売上に関する様々な分析がマスターデータからできるので、マスターデータが一番重要になります。
業務効率化で進めているAccessも仕組みは同じです。
今回のような蓄積されたマスターデータを使用し、さまざまなことに対応できるようになります。
マスターデータを集めて、色々な分析をしてみましょう。